うつ病になると、普段日常生活で行っていたことができなくなることがあります。本を読む能力も低下して読む内容が理解できない、本を読む気にならないなどの症状が現れることがあります。
目次
なぜうつ病だと本が読めないのか
本が読めないことには様々な原因があります。原因を理解することで、うつ病の症状としてしっかり向き合うことができます。
原因1 意欲の低下
うつ病になると、本を読みたいという気分にならなかったり、読みたい本が無くなってしまったりという症状が現れます。それは好奇心や意欲が低下してしまったことに原因があります。読み始めても内容が入ってこずに、途中で読むのをやめてしまうというようなことがあります。
原因2 集中力の低下
焦ってイライラしたり落ち着きがなくなり、以前のように本の内容に集中できなくなってしまうこともあります。集中力が低下すると、どこを読んでいるのかわからなくなったり、内容が頭に入ってこなくなったりします。
原因3 頭の回転が悪くなる
うつ病の症状として、頭がボーとして、頭が働かなくなるような感覚になることがあります。頭の回転が遅くなったように感じるので、読んでいても内容が理解できなかったり、うまく文字を捉えられないというような症状が現れます。
うつ病で読書が難しくなる例
うつ病で読書ができなくなってしまった人の中には頭にモヤがかかったようで、文字が浮いてしまったり目移りしたりするような感覚が現れたという人もいます。
文字としては認識できるが、内容が理解できないというようなことです。
うつ病を発症してから、インプットがとにかく苦痛になり参考書とか読んでも頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうような感覚に襲われてまともに読み進められなかったんだけど、最近になって少しずつ改善してきて嬉しい。本大好きだからね。
— 翔 (@syo_murakumo) August 19, 2020
主治医から、自分で楽しいを感じることを見つけることが大事といわれ、趣味だった読書を使用と思ったが読みことができずに、見るだけで良いDVDばかり見ているという人もいます。
また、症状が悪化しているときには、自分が本を読めないことに気づかず、回復し始めてから症状に気づく人もいるようです。
本が好きな私がうつ病により本が読めなくなりました。
もう2度と本は読めないものと思っていましたが再び読めるようになった時
「あぁやっぱり病気だったんだなぁ」
と実感しました。
回復すれば本も読めるしなんだって出来ます。
その時を信じましょう。— しま子@ウツ時々ハレ (@li6i5o) August 17, 2020
うつ病でも本と向き合うには
以下のポイントを気にしてみることで、少しずつ本と向き合うことができるようになる可能性があります。
- 自分を観察する
- 断片的に読んでみる
- 無理をして読まない
例として挙げたように、本を読めない症状に気づかない人もいるため、まずは自分を観察してみることが必要です。どんな内容の本なら読めるのか、読めないのかを考えて、読める内容の本を少しずつ読んでみるのがいいでしょう。
内容も連続的に読まなくてはならないと力まずに、好きなところから断片的に読んでみるのもおすすめです。
また、読むのが辛いときは、無理をして読み続ける必要はありません。一旦読んでいる本を置いて、絵本やDVDを楽しむのもいいでしょう。
結論は無理をしなくても大丈夫
正しい知識を身につけよう
昔は「心の病」と呼ばれたうつ病ですが、現在は「脳の病」と言われています。
うつ病の表に見える症状は、だるさや辛さ、働けない、起き上がれない・・・・ などですが、これの原因は、脳の中で情報伝達物質が、正しく動いていないためなのだそうです。
正しい知識を広めてほしい・・・・
— とにかく明るい鬱病患者 (略称 トニー) (@NumaHaru333) September 25, 2018
どうしても読めないときは
絵本の持つパワー。鬱で苦しんでいた男性が、一番辛いときは絵本しか読めない=絵本なら読めるって言っていたのが忘れられない。私もたくさんのお気に入りがある。いつか #絵本 の #オラクルカード が作りたいな。https://t.co/qaV1sgTgdc @omoide120
— Nalikolehua(ナリコレフア) (@NalikolehuaHR) December 12, 2015
うつになったとき、僕は文字も読めなくなってしまった。本なんか読めない。理由は集中力と記憶力が極度に落ちて、短い文章でも読み終わる頃には読み始めの部分を忘れているから。それでいて、集中もできないものだから、とても辛いんだ。無理せず。出来ることを60%の力で出来るだけやるのが大切。
— Sanny (@Sanny_hello) September 17, 2018
無理して長文を読む必要はない
最近のおうち時間の過ごし方
TVを良くみるようになりました。
結構、知らない情報が楽しめて新しい発見です。面白い映画や本の紹介など
うつになってから大好きだった
読書が無理になってしまったので
この機会にチャレンジしても良いかなと思うようになりました。#stayhome #うちで過ごそう— me_©︎ (@metoo365) May 2, 2020
双極性障害経験者ですが、読書はけっこうエネルギーが必要なのですね。
鬱は心身ともにエネルギーが低下している状態なので読書をしようという気さえ起こりませんでした。無理になにかをしようとすることが自分を苦しめることになります。いま苦しんでいる人は心に負担がかからないことを優先して…— 喫茶店より苺畑に行きたい (@infinite_5991) February 28, 2019
本を読まないという選択肢
オーディブルを活用してみる
本が読めないときにおすすめなのは、本の朗読サービスを利用することです。DVDやテレビが見られるようであれば、本の内容を音声として読み上げられる朗読サービスは苦にならないかもしれません。
アマゾンのオーディブルを使えば、1冊無料で試し読みでき、最新の本も充実しています。本が読めないときは無理に読もうとせずに、朗読サービスで「聴く」という選択肢を試してみてはいかがでしょうか。